OMSを導入する際の初期費用、ランニングコストはどの程度想定しておけばよいか？

掲載日:2022/12/8

受注管理システムとは？

受注管理システムとは、インターネット・電話・FAXなどで「受」けた「注」文を管理するためのシステムのことです。

近年では、楽天市場・YahooなどのECモールや、BASE・MakeShopなどのECカートが多数登場しています。複数のモール/カートを併用し、多店舗でブランド展開をされるショップ様も増えてきています。

多店舗展開を行う際、出店するモールやカートごとに管理画面を用意し、受注処理を行うとなると、時間も手間も大きなものになります。そんなときに、受注管理システムが真価を発揮します。
受注管理システムを活用すると、複数のモール・カートの受注を一元で管理できます。各モール・カートの管理画面を往復して受注処理を行うこともなくなります。

さらに、受注管理システムに搭載されている自動処理機能を利用すれば、住所不備チェックや備考欄チェックといった手間のかかる作業を自動化し、受注処理の工数を大幅に削減することが可能です。

このように、煩雑な受注管理・処理業務を大幅に効率化させることができることから、受注管理システムのニーズは高まってきています。

受注管理システムの形態と費用感

受注管理システムには、大きく分けて2つのシステム形態があります。システム形態ごとに、費用感や機能が大きく異なります。

オンプレミス型受注管理システム

サーバー・ネットワーク機器などを購入、またはリース契約して、自社の建物内にシステムを設置・運用します。そのため、前提として、上記機器類の購入費用やリース契約代が必要になります。
また、オンプレミス型の中でも下記の２つに分類されます。

クラウド型受注管理システム

オンライン上のサーバーで提供されているサービスを、インターネットを介して利用します。初期費用が無料のシステムも多く存在します。また、維持費用に関しても、月額1万円程度で収まるものも多く、オンプレミス型と比較しても安い料金体系になっています。

上記形態の中で、クラウド型が最も初期費用が安く、気軽に使い始めやすいといえるでしょう。
オンプレミス型はカスタマイズ性が高い半面、費用も高額になり、一度稼働を開始してしまうと、システムの仕様変更が行いづらい、というデメリットがあります。また、システムが古くなってくると、保守に対応できる人材が居なくなってしまう、というリスクもあります。
料金的に敷居が低く、かつ、長く使い続けることのできる、クラウド型の受注管理システムが、システム初心者に最適だと考えられます。

受注管理システムの料金比較表

代表的な受注管理システムの料金を比較しました。

例）月間件数が1,000件の場合の比較表

まとめ

今回は、4種のクラウド型受注管理システムについて、システム費用の比較を行いました。受注管理システムにより料金体系は様々で、月間の出荷件数や商品数、利用モール/カートなどにより、どの受注管理システムを利用すると最も安く抑えられるかが変わってきます。
また、本ページでは詳細を取り上げておりませんが、各受注管理システムにより、対応可能な操作にも差があります。システム費用や機能などを総合的に判断し、あなたにあった受注管理システムを選択しましょう。