EC受注管理のシステム連携、うまくいってますか?「つなぎ」で消耗しないための考え方
掲載日:2026/01/06
このコラムはこんな方にオススメ!
システム間のCSV連携(手動作業)で疲弊している方
在庫のズレや受注の連携ミスに悩んでいる方
ECシステムの統合やリプレイスを検討している方
はじめに
受注管理システム、在庫管理システム、倉庫管理システム、送り状発行ソフト…EC運営って、気づくとシステムだらけになってますよね。
で、問題になるのが「連携」。システム同士がうまくつながらなくて、結局CSVで手動連携してる…なんて話、よく聞きます。この記事では、EC運営におけるシステム連携の課題と、消耗しないための考え方を整理してみます。
EC運営で増えがちなシステムたち
まず、EC運営で使われるシステムを整理しておきます。モール出店が増えたり、事業が成長したりするタイミングで、「この機能が必要だからこのシステムを追加」という形でどんどん増えていきます。
| システム | 役割 |
|---|---|
| OMS(受注管理) | 受注情報の一元管理、ステータス更新 |
| WMS(倉庫管理) | 入出庫管理、ピッキング指示、棚卸 |
| 在庫管理システム | 在庫数の把握、複数モールへの在庫連携 |
| 送り状発行ソフト | 配送伝票の発行、追跡番号取得 |
| 会計・販売管理 | 売上計上、請求処理 |
| CRM・MA | 顧客管理、メール配信 |
「つなぎ」で発生する3つの問題
システムが増えること自体は悪くないんですが、問題は「連携」です。
1. CSV手動連携の地獄
「A→Bへの連携はCSVエクスポート・インポート」というパターン。
朝イチで受注データをダウンロードして、加工して、別システムにアップロード…みたいな作業が毎日発生します。これ、繁忙期には冗談抜きで地獄です。
よくある話:
受注管理システムから出荷指示を出すために、毎日30分かけてCSV加工している
2. データの不整合
システムAとシステムBで、同じ商品の在庫数が違う…という状態。どちらが正しいのか分からなくなって、結局「現物を数える」という本末転倒な作業が発生します。
原因は大抵、連携のタイムラグか、手動連携時のミスです。
3. 障害対応の複雑化
システムが多いと、どこで問題が起きたか特定するのが大変。
「受注データが倉庫に届いてない」→「受注管理側の問題?連携部分の問題?WMS側の問題?」と、切り分けだけで時間を取られます。問い合わせ先もシステムごとにバラバラで、たらい回しになることも。
システム連携がうまくいかない原因
なぜこうなるのか。よくあるパターンを挙げてみます。
後付けでシステムを追加している
「とりあえず受注管理だけ入れよう」「在庫連携は後から考えよう」…という形で、場当たり的にシステムを追加していくと、全体設計がグダグダになります。
各システムは単体だと優秀でも、連携を前提に設計されていないケースも多いです。
API連携の対応範囲がバラバラ
「楽天とAmazonはAPI連携できるけど、Yahoo!ショッピングはCSVのみ」「送り状ソフトとの連携は非対応」みたいな状況。
結局、対応していない部分は手作業になります。
連携の「つなぎ役」がいない
OMSとWMSの間をつなぐ仕組みがなくて、人間がその役割を担っているパターン。
「受注管理システムで確定したら、出荷指示をWMSに入力する」——この「入力する」が手作業になっていると、そこがボトルネックになります。
連携で消耗しないための3つの考え方
では、どうすれば連携で消耗しなくなるか。
1. 「一体型」を選ぶ
そもそも連携が発生しないように、OMS+WMS一体型のシステムを選ぶアプローチ。
受注管理と倉庫管理が同じシステム内で完結するので、データの受け渡しが不要。連携部分でのトラブルがゼロになります。
特に、これからシステムを導入する場合や、今使っているシステムをリプレイスする場合は、一体型を検討する価値があります。
2. API連携の対応範囲を事前に確認する
システムを選定する段階で、「どこまでAPI連携できるか」を必ず確認しておきます。
チェックポイントは以下のとおり。
- 主要モール(楽天・Amazon・Yahoo!ショッピング)との連携
- 自社ECカート(Shopify・MakeShop・BASEなど)との連携
- 送り状発行ソフトとの連携
- 会計・販売管理システムとの連携
「標準対応」なのか「オプション」なのか「カスタマイズ対応」なのかで、コストも運用負荷も変わってきます。
3. 「つなぎ」をRPAで自動化する
既存システムを変えずに、連携部分だけをRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)で自動化するアプローチ。
CSV手動連携が発生している部分を、RPAに代行させるイメージです。
ただし、RPA単体で導入すると「RPAの保守運用」という新たな業務が発生するので、できればRPA機能が内蔵されたシステムを選ぶのがベター。
システム選定時のチェックリスト
連携で消耗しないために、システム選定時に確認しておきたい項目をまとめておきます。
| 確認項目 | チェックポイント |
|---|---|
| 対応モール・カート | 自社が出店しているモール/利用カートに対応しているか |
| API連携の範囲 | どの機能までAPI連携できるか(在庫・受注・商品など) |
| 送り状発行 | 主要配送会社の送り状発行に対応しているか |
| OMS+WMS一体型か | 受注管理と倉庫管理が分離していないか |
| RPA機能の有無 | モールごとの細かい処理を自動化できるか |
| 既存システムとの連携 | 会計ソフト・基幹システムとCSV/API連携できるか |
まとめ
EC運営のシステム連携で消耗しないためには、以下の3点がポイントです。
- そもそも連携が発生しない「一体型」を選ぶ
- API連携の対応範囲を事前に確認する
- 手動連携が残る部分はRPAで自動化する
システムは増やすより、減らす(統合する)方向で考えた方が、長期的には楽になります。
コマースロボは、RPA内蔵のOMS+WMS一体型システムです。受注管理から倉庫管理まで1つのシステムで完結するので、連携で消耗することがありません。モールごとの細かい処理もRPAで自動化できます。